高度な文明
生物学的に考えれば、文明なんかあったってなくったってどうでもいいものです。
ゴキブリは文明を形成せずに大々的に繁殖しています。
進化=よいように発展というポケモン的な大きな誤解が傲慢を生みます。
先進国の方が「優れており」進化の先端みたいな・・・
進化とは単に環境への適応です。
いろいろな種がうまく環境に適応できなくなって絶滅しています。
人間自身が自分の周りの環境を大きく変えました。それについて行ってうまく適応できているでしょうか。文明の発展は「暮らしやすいように」「生きやすいように」変化していく保証は何もありません。思わず創っちゃった文明や技術に翻弄される可能性もあります。みんなでつくってきた社会システムや法制度が繁殖という観点からの適応を促すとも限りません。一夫一婦の厳格な結婚制度は当然の如く少子化につながります。これは良い悪いの問題でなく、単に生物学的な事実と言うことです。少子化になったって男女平等や人権の保証が重要ならそれに見合った家族制度を制定すればいい。それが人間の選択というものです。
しかし、婚姻制度や余暇を狭める長時間労働などヒトの生きていくやり方はあまりうまい環境への適応には繁殖的にはなっていないようです。風土・環境にしたがっていろんな文化のバリエーションが生まれて栄枯盛衰があります。たまたま現代日本が形成した文化のあり方がうまいやり方でなかったとしたら・・・・生物的に滅ぶだけです。そういった可能性があるということです。むしろ「必ず文明は進展して、ヒトはどこでも多く繁殖して拡大していく」なんて考える方が非科学的です。
環境が変化すれば「滅び」のプロセスを進んでいくことだってあります。そして現在の先進国流環境適応方略が今の環境にうまくフィットしないなら? 他のやり口の方が繁殖的には拡大して人口増加をもたらすでしょう。先進国の人口が減ってきても何も「おかしな」ことではありません。 以上の論評は論理的にはそういったことがあるということで、「現在”先進国”は確実に滅びのプロセスにある」と言っているわけではありません。そうだったとしても別に科学的には不思議なことではないよというだけのことです。