tsuyukusa's blog

心理学あたりのあれやこれや

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

関係流動性と文化差

地理的、地勢的、民族的要因などから関係流動性が低くなりがちな地域と、高い地域があります。関係流動性とはいやな人間関係、社会関係があったらそれを離脱して他の集団へ加入する容易さ、そのような関係変化の起こりやすさを示す概念です。他集団と接触機…

自意識

私的自意識と公的自意識は一応独立です。どちらかが高い=もう一方が低いわけではありません。 だから両方高いんですよ~というコメシもありましたが、それはあります。両方低いと言っていた人もいます。 別に心理専攻でよくあるタイプは両方高くて、内面を…

自殺

日本社会の関係志向性が自殺者の多さにつながるのか?という指摘、質問がいくつもありました。 そうです。 先進国中日本はきわめて自殺率の高い社会でそういった意味で幸福度の低い社会です。 みんな一所懸命やっていて、そう悪気もなくやっているのに幸福が…

正直に言ったら許そう

関係流動性の低い社会では成員性は当たり前でメンバーであるからもう信用できるってわけで安心なんですね。そこをちょっと不正をして裏切った人が受け入れられるのに当たって重要なのは顔の見えるメンバーとしてその「心根」「心持ち」です。また同じ集団の…

ハンディキャップ

「ずっとマジメに生きてきた人よりも、ヤンキーだったのに更正した人の方が目立つし賞賛されるとかもこれ(セルフ・ハンディキャッピング)ですかね?」 「自分の辛い話を人にしたがるのは、そんな状況下においてもこんな元気なんだよ、もしくは大変でしょ?…

祟り、怨念

最後の話で、死んでから祟られても困るから祀っておこうという話の感想がいろいろあり、追加です。 死者の怨念を怖れることはある程度世界的現象で西洋の冒険物語でもときどき出てきます。死者が何かの思いを残していて伝えたいと。 でも恨みでやたらめった…

裁判

アメリカの裁判でも有利になるようにいろいろ言うという話もありました。 本物の裁判は見たことがなく、映画やアリーマイラブとかで見ている程度なので何とも言えません。ただ、たぶん重要なのは心証であり、その証言や証拠、言っていることが怪しそうvs信…

フィラー項目

授業で扱った自意識尺度でいずれの下位尺度にも含まれない項目について質問がありました。通常質問紙や尺度による測定でそのようなものがあったら「フィラー項目」であって、測定の意図や焦点をぼかすために、よそに注意をそらすために入れられています。 し…

値の推測 統計学のウソ?

授業時のコメントシートで統計的推測についての質問がありました。 20人くらいで行う実験で母集団の値(平均値)を推測するといった話を授業で行いました。 統計は最強の学問とかの本の刊行の一方、「統計学のウソ」といった本も刊行されていて、「これは4…